ねっとWORK(2016 Dec) 今月のラインナップ

2016.12.27 (火)

2016年12月号ラインナップ

人をつなぎ、新しい動きを創る情報マガジン
【ねっと WORK 2016年12月号】
今月は以下のようなラインナップとなっております。

 ★今月のラインナップ:トピック・「同一労働同一賃金」議論の本質
    ★情報BOX    :65歳超の雇用で助成金が出ます!
★むさしの労務 相談室:お昼休みにケガ、これって労災?
★MRパートナーズNOW:家族にありがとう、伝えてますか?

PDF版PDFファイルでもご覧いただけます。

ガイドラインを読んで見えてくる 「同一労働同一賃金」議論の本質

 

文:MRパートナーズ 猶木貴彦

「同一労働同一賃金」

 「同一労働同一賃金」という言葉をよく耳にします。読んで字のごとく、「同じ労働(仕事)をしたら同じ賃金がもらえる」という意味になります。ですが、単純にそのようにできるかというとそう簡単ではありません。いまなぜ、この言葉が注目されているのでしょうか?その本質はどこにあるのかを考えてみました。

 

 現在の日本が抱えている問題の一つが少子高齢化です。特に少子化の影響による大幅な労働者不足からくる経済の低迷が不安視されています。労働者の急激な減少を防ぐためには、女性や障害者、高齢者など現状の働き方に課題を持つ人たちが、今以上に働ける社会へと変化させていかなければなりません。それが「一億総活躍社会」というキャッチフレーズになっているわけです。さらに、その働き方は派遣や短時間パートなどの非正規雇用ではなく、正社員として働くことを目指しています。
 

 このことは、最近発表された「同一労働同一賃金ガイドライン案」の前文にもみられます。
 

(目的)
〇 同一労働同一賃金は、いわゆる正規雇用労働者と非正規雇用労働者の間の不合理な待遇差も解消を目指すものである。
〇 同一労働同一賃金の考え方が広く普及していると言われる欧州制度の実態を参考に検証した結果、それぞれの国の労働市場の構造に応じた政策とすることが重要との示唆を得た。
〇 職務や能力等の明確化とそれに基づく公正な評価を推進し、それに則った賃金制度を、労使の話し合いにより、可能な限り速やかに構築していくことが、同一労働同一賃金の実現には望ましい。
〇 このような正規雇用労働者と非正規雇用労働者の間の不合理な待遇差の解消に取り組みを通じて、我が国から「非正規」という言葉を一掃することを目指す

 
このように、同一労働同一賃金は、同じ労働に対して同じ賃金を払うことではなく、非正規雇用を一掃することだったのです!

 「同一労働同一賃金」を進めることで非正規雇用を一掃できるのか、と問うとおそらく???でしょう。学生や主婦、定年後再雇用者など、むしろ非正規雇用を希望する人たちも少なからずいます。その人たちを無視して、政府が先導して非正規を一掃するのはいかがなものかと思います。
 また、欧州制度を検証した結果とありますが、主要国であるフランス、ドイツ、イギリスでさえもその考え方はバラバラだそうです。つまり、欧州制度を検証したと言っても、同一労働同一賃金はそれぞれの国の考え方で行うべきという、ごく当たり前のことでしかありません。
 一方で、賃金は公正な評価に則った制度が望ましい、と言っていることには大きく同意できます。
この議論のもとに、改めて自社の人事制度を見直し、非正規雇用労働者も含めた賃金制度を構築することは大切だと思います。みなさんの職場でも、人事制度の見直しをしてみてください。

 

 

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