経営上の理由から、人件費の削減をしなくてはならない・・・
大変気が重いことです。
その際に、実はきちんとした手順が必要なことをご存知ですか。
いきなり「解雇」をするのではなく、事前にしっかりと準備をしておきましょう。
STEP1 説明して同意書をもらう
できるだけ解雇を回避するため、
新たな労働条件への変更を従業員にお願いすることが先決です。
会社の事情を話して、その上で勤続してもらうための
新しい労働条件を示して同意を得る努力をしてください。
同意を得られたら書面で「同意書」をいただきます。
ただし、この同意書、状況によっては無効になるので注意してください!
NGの例①:「同意書にサインしないと解雇」など無理やり書かせる
NGの例②:条件を提示して、考える間を持たせず、書かせる
あくまで「~でよければ、サインをお願いします」として、
条件を提示してから、日をあらためて提出いただくのが最善の方法です。
STEP2 整理解雇できるかの検討をする
同意してもらえない場合は「整理解雇」になります。
ただし、この「整理解雇」はただならぬことなので、
それが正当なものかを判断する条件があります。
条件①必要性の有無、程度
条件②整理解雇にいたらないよう会社側は十分な努力を行ったか
条件③整理解雇対象となる人の基準が明確か
条件④解雇手続きの正当性
解雇は最後の手段です。
辞める人や家族、残る人にも影響が大きいものです。
そのような状況になりそうになった時は、
できるだけお早めにご相談いただきたいです。